藪そば VALUEPLUS

いつもは行かないスーパーにふらりと立ち寄った際に発見しました。
”冷凍食品40%OFF”実施中だったのもあり購入してみました。

『藪そば』です。
江戸の蕎麦御三家といえば『更科』、『砂場』そして『藪』。
藪そばは雑司が谷の鬼子母神発祥説、本郷根津の団子坂発祥説などがありますが、竹などの藪の中にあった店舗というのが言葉としての発祥であることは間違いないようです。
現在では神田連雀町の「かんだやぶそば」、浅草並木町の「並木藪蕎麦」、上野池之端の「池之端藪蕎麦」へと暖簾分けされ、”薮蕎麦御三家”と言われているそうです。
早速レビューです。
藪そば2.JPG
『VALUE PLUS』というブランドの商品。
私鉄系スーパーマーケット(Odakyu OX・京王ストア・リブレ京成・京急ストア・そうてつローゼン・東急ストア・東武ストア)の共同開発商品です。1社、1社の商品の専門組織が結集して、総力を挙げ、厳しい目でお客様に安全と安心を提供することを目指します。 〜HPより引用
だそうです。
私鉄系スーパーは当然鉄道のあるエリアがそれぞれの”縄張り”として確立されている傾向が強いためか?、こういった共同開発なども可能な友好関係になりやすいのでしょうね。
藪そば4.JPG

HPでは「メーカー名」として、商品には「販売者」としてシマダヤ株式会社の名前があります。
ここから察するに、子会社または委託製造の商品でしょうか?

藪そば5.JPG

調理は鍋でゆでても電子レンジでも可能。
なるべくカンタン調理をモットーにしておりますの、私は電子レンジで調理します。

藪そば9.JPG
中を取り出すとこんな感じです。
過去にレビューした
信州五割そば TOPVALU
八割そば シマダヤ
と同じように真ん中が割りやすくなっています。
藪そば6.JPG

私は麺を割ることにちょっと抵抗がありますが、イヤなら割らなければいいだけですし、こういった工夫も必要でしょうね。

藪そば8.JPG

電子レンジ調理後はこんな感じ。
けっこうアツアツで、ラップが密着して剥がしにくいのでヤケドに注意です。

藪そば7.JPG

ザルに出して流水でキッチリ〆て完成です。
いただきまーす。

藪そばの特徴のひとつにつゆに辛さがあります。
辛いと言っても唐辛子などのではなく塩っ辛さ。
せっかち?忙しい?江戸職人たちがサッと浸けて食べられるように、つゆが濃く、辛くなっているようです。
ですので今回、つけつゆは濃い目にします。
蕎麦の色が濃い目です。
コレも藪そばの特徴。
蕎麦の実の殻から出した「抜き実」には甘皮がついてまして、抜き身はもともとは緑色。
それを挽いて蕎麦に練りあげると鶯色になります。
そして、蕎麦にしてから時間が経過したり、そもそも蕎麦の実自体が時期外れだと黒ずみが出やすくなる。
なので、蕎麦の若芽練りこんでフレッシュ感を出す工夫などもされてきました。
現在は某老舗さんも蕎麦の若芽の代わりにクロレラを練り込んでいるとか?
私個人的には蕎麦は色濃いほうが好み。
料理には見た目も重要で、それだけでも美味しさがアップすることは充分にありますので。
そしてもっと言えば、日本蕎麦は麺自体に素材の風味がしっかり感じられるという点で、麺類ではダントツの好み。
なので、この冷凍食品も私にはウレシイ。
そして食感…う~ん、ちょっと…。
粉っぽいというか、見た目とのギャップ(この場合は逆効果?)もあり、風味が弱いというか…。
そして気のせいかもしれませんが、プラスチック臭が強く感じられます。
実際にラップ包装などが原因とは言い切れませんが、そのように感じたのが正直な感想です。
コスパも良いですし、いろんなスーパーでも購入できますし、色目までは良い商品なので、もうひと工夫お願いしたいところです。
エラソーにスミマセン。

【評価】   2.8
【コスト】 192円(3食入り)

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